インプラントの失敗とは

インプラント失敗~何が失敗なの?どうして失敗するの?

インプラント失敗の理由は何でしょう?
「きちんと調べていない」「計画していない」の一言に尽きます。

インプラント成功の秘訣は何でしょう?
「詳細な診査」と「綿密な治療計画」がなされてる事です。

そもそも、何をもって「失敗」というのでしょうか?

「インプラントを立てること」と「建物を建てること」は似ています。
インプラントの土台となる歯を支える骨(歯槽骨:しそうこつ)がしっかりしていないと、上物であるインプラントは機能しません。
インプラントも建物もよく診察(調査)、検討して、計画しなくてはなりません。
よく調べないで入れては、いけないのです。

建物と違うところは、影響が及ぶのがお口の中だけでないという事です。
インプラントの打ち方を間違えると、身体の他の部位に悪さをしてしまいます。
上の歯のすぐ上には、副鼻腔(ふくびくう:※1)という空洞があります。
下の歯のすぐ下に、神経や動脈・静脈の通る管があります。
そこへの距離は、あまりありません。

インプラントの長さは6~18mmです。
インプラントが副鼻腔に達すれば蓄膿症に、神経や血管の通る管に達すれば下歯槽神経損傷(かしそうしんけいそんしょう)(※2)になる可能性があります。
そこにも注意を払わなくてはなりません。

注意を払うのはそれだけではありません。
位置、深さ、方向、骨が足りない場合は骨を足さなければなりません。
どれも綿密な診査と計画が必要で、どれにも落ち度があってはいけません。
注意を払わなければならないことが、多くあります。

インプラント治療をする際、何が失敗で何が成功なのか?を知る必要があります。

どんな先生にお願いすればいいのでしょうか?
症例数が多いだけでなく、総合力がある先生でしょうか?
先生にお願いするだけでなく、私たち患者も賢くなる必要があります。

インプラント失敗症例

失敗症例1(インプラントの埋込位置不良)

●インプラントを埋め込むのにどういう基準で判断しているか? ●手術前にCTを撮り、精密な検査をして、コンピューターガイド手術をしているか?(理想的にインプラントを埋めるために骨が足りているかどうか?骨…


失敗症例2(インプラントの埋込位置不良)

●鼻に突き抜けても「痛い」という主訴で来る人は少ないです。炎症を起こしていれば痛いのですが、突き抜けていても分かりません、自覚症状がないのです。蓄膿症になる方もいますが、たまたまこの方はなっていません…


失敗症例3(インプラントの埋込位置不良)

●骨の外にインプラントが入って透けています。インプラントは骨の中に入れなくてはいけません。 ●インプラントの位置がおかしいと、隠すため長くするので付け爪みたいになります。 ●インプラントの手術後、イン…


失敗症例4(インプラントの埋込位置不良)

●インプラントの位置、骨の量を精密に検査して診断・設計すること。 ●2~3年して歯の症状が出てくることもあります。すぐ症状が出る人もいますが、ジワジワ症状が出る人も多いです。


失敗症例5(インプラントの埋込位置不良、蓄膿症)

●サイナスリフトの失敗です。サイナスリフトの経験の豊富な先生にお願いすることをお勧めします。 ●耳鼻科的な事もわかる先生の診断をお勧めします。


失敗症例6(固有鼻腔内異物)

●手術前にCTを撮り、精密な検査をして、コンピューターガイド手術をしているか?(理想的にインプラントを埋めるために骨が足りているかどうか?骨の移植が必要かどうか?術前に骨のこういう方向にこういう深さに…


失敗症例7(インプラント周囲炎/副鼻腔炎)

インプラントは「動かないもの」で、天然歯は「動くもの」です。 インプラントと天然歯のブリッジ(連結)は基本しません。 歯と歯のブリッジは大丈夫ですが、インプラントと天然歯のブリッジは歯が沈み込んでどち…


失敗症例8(インプラント周囲炎)

鼻の中にインプラントが突き出てしまっています。 鼻の中にインプラントを入れてはいけません。 蓄膿症になってしまいます。 (インプラントがキッカケで蓄膿症になる方が多くいらっしゃいます。)


失敗症例9(インプラント周囲炎)

インプラントの上部構造(クラウン)は、セメントで永久固定はしない方がいいと思います。 また、複数のインプラントを清掃性の悪いクラウンで永久固定はしない方がいいです。 清掃やメンテナンスが出来なくなって…


●インプラントを埋め込むのにどういう基準で判断しているか?

●手術前にCTを撮り、精密な検査をして、コンピューターガイド手術をしているか?(理想的にインプラントを埋めるために骨が足りているかどうか?骨の移植が必要かどうか?術前に骨のこういう方向にこういう深さに埋めるという事をシミュレーションをしているかどうか?治療計画ですべては決まります。)

●検査・分析・計画には、2~3時間、大きい症例になると何日もかけて検討します。

●上記の事を疎かにしていると手術時に切開するまで骨がない事に気が付きません。

●鼻に突き抜けても「痛い」という主訴で来る人は少ないです。炎症を起こしていれば痛いのですが、突き抜けていても分かりません、自覚症状がないのです。蓄膿症になる方もいますが、たまたまこの方はなっていません。

●インプラント抜去は、骨とくっついてものすごく大変なこともあります。その場合、費用も変わってきます。

●インプラント抜去には、特殊な器具を使います。(1回で使えなくなります)通常回して抜きますが、回しても抜けなくてインプラントがバリっと割れてしまうケースもあります。そうすると骨を削って取らなければならないので結構大変です。

●骨の外にインプラントが入って透けています。インプラントは骨の中に入れなくてはいけません。

●インプラントの位置がおかしいと、隠すため長くするので付け爪みたいになります。

●インプラントの手術後、インプラントがちゃんと入っているかどうかCTを撮って検証をしているか?(骨の外にインプラント体がある:写真参照)

●インプラントの位置、骨の量を精密に検査して診断・設計すること。

●2~3年して歯の症状が出てくることもあります。すぐ症状が出る人もいますが、ジワジワ症状が出る人も多いです。

●サイナスリフトの失敗です。サイナスリフトの経験の豊富な先生にお願いすることをお勧めします。

●耳鼻科的な事もわかる先生の診断をお勧めします。

●手術前にCTを撮り、精密な検査をして、コンピューターガイド手術をしているか?(理想的にインプラントを埋めるために骨が足りているかどうか?骨の移植が必要かどうか?術前に骨のこういう方向にこういう深さに埋めるという事をシミュレーションをしているかどうか?治療計画ですべては決まります。)

●このようなリスクもあることを知っておくことが大事です。(この症例は、オールオンフォーです)

インプラントは「動かないもの」で、天然歯は「動くもの」です。
インプラントと天然歯のブリッジ(連結)は基本しません。
歯と歯のブリッジは大丈夫ですが、インプラントと天然歯のブリッジは歯が沈み込んでどちらもダメになってしまいます。

鼻の中にインプラントが突き出てしまっています。
鼻の中にインプラントを入れてはいけません。
蓄膿症になってしまいます。
(インプラントがキッカケで蓄膿症になる方が多くいらっしゃいます。)

インプラントの上部構造(クラウン)は、セメントで永久固定はしない方がいいと思います。
また、複数のインプラントを清掃性の悪いクラウンで永久固定はしない方がいいです。
清掃やメンテナンスが出来なくなってしまいます。

膿んでいると、口が臭くなり、酸っぱい汁が口の中に出てきます。