インプラントの豆知識
インプラント治療について調べるとき、骨の話がよく出てきます。
骨の仕組みが分からないまま調べるのは、基礎が分からないまま応用の勉強をするようなものです。
インプラントを失敗しないための予習をしましょう。
1.抜けたままにしたらどうなるか?
歯の根っこを支えている「歯槽骨(しそうこつ)」は、顎骨(がっこつ)の上にあります。
顎骨(がっこつ)はアゴの骨です。
歯槽骨は、歯が抜けると歯を支えるという役割を終え1年で7~8割無くなります。
この線(下記画像参照)まで全部なくなり、真っ平になります。
「歯ぐきが痩せる」というけど、歯槽骨はほとんど無くなってしまうのです。
骨はどうしてなくなるのでしょうか?
骨は、とても硬くて一生変わらないと思っている人が多いと思います。
常に古い骨は壊され、新しい骨が作られているのです。
子供も大人も老人も、骨は新しい骨に生まれ変わっています。
それを「骨吸収(こつきゅうしゅう)」と「骨形成(こつけいせい)」といいます。
2.インプラント治療でよく聞く「専門用語」
インプラントについて調べると、専門用語が多く出てきます。
インプラント治療をお願いする先生には、遠慮せず聞いてみましょう。
その時の受け答えの良しあしで、先生との相性が分かるかもしれません。
当サイトでも、一部ご紹介します。
参考になれば幸いです。
Q.骨吸収(こつきゅうしゅう)
A.古い骨が壊されること。破骨細胞(はこつさいぼう)の働きによります。
Q.骨形成(こつけいせい)
A.新しい骨が作られること。骨芽細胞(こつがさいぼう)の働きによります。
Q.歯槽骨(しそうこつ)
A.歯を支えている骨です。
Q.顎骨(がっこつ)
A.歯槽骨(しそうこつ)の下にある骨です。
Q.骨造成(こつぞうせい)
A.インプラントは短いものでも6ミリの長さがあります。歯槽骨が足りない場合は、骨を足さなくてはなりません。それが骨造成(こつぞうせい)です。
Q.自家骨移植(じかこついしょく)
A.自分の骨を移植すること。
Q.人工骨移植(じんこうこついしょく)
A.自分の骨以外(人工骨)を使う事。
人工骨は主に牛の骨を用い、世界中で使われています。
化学合成の人工骨もあります。
Q.埋入(まいにゅう)
A.インプラント体を入れること。
Q.抜去(ばっきょ)
A.インプラント体を抜くこと。